Thursday, April 30, 2009

一の巻(12)

この地で、「人は城、人は石垣、人は堀」という言葉を知らない人はいない。大学にとって優秀な研究者は財産であるという考えを日本の二流大学は受入れることができない。だから一流になれないのだ。よい花を咲かせようとすれば、肥料や水やりは欠かせない。よい土を入れて日当りのよい場所に植えて、水やりや肥料を欠かさず、世話してはじめて、よい花が咲くのである。日本の二流大学には、そもそも、よい花を咲かせようというような良心のアカデミズムというものがない。花が咲こうと咲くまいと知った事ではない、花壇はあるのだから、枯れたら、違うのに植え替えればよい、としか思っていないのである。だから、いつまでたってもよい花が咲かないのである。

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